まだなまえのないキミへ
いまだにキミのなまえがきまらなくて
おとうさんとおかあさんは
よるねるまえにふたりで
にやにやしながら
キミのなまえをかんがえています。
そのねむりにつくまえのじかんが
キミのなまえをかんがえているじかんが
アイスクリームをなめているみたいに
あまくてしあわせです。
なまえのない
まだだきしめてもいないキミには
どんななまえがぴったりくるのだろう
かおやせいかくは
おとうさんとおかあさん
どっちににているだろうって
わくわくしながら
おなかのうえから
キミにふれていられるじかんは
あともうすこしだけ。
このなまえはどおかな?って
こえにだしてよびかけてみたりして
そうするとキミは
おなかのなからあしをばたつかせてくれて
おかあさんは「いたたたた〜」って
わらいながら
キミのキックにもだえながら
アイスクリームがとけてしまうぐらいの
あたたかいじかんです。
キミがこのせかいにでてきてくれて
キミのなまえがきまって
ほしのかずほどそのなまえを
おとうさんとおかあさんはよぶことでしょう。
たまにおこってよんでしまうかもしれない。
そのときはごめんね。
でもね
いつもどんなときも
キミのなまえをよぶときには
「だいすき」をこめるからね。
キミのなまえをよぶことができる
きぼうにあふれた
かみさまからのごほうびみたいな
そんなひをたのしみにしています。
いつかいっしょにアイスクリームたべよう!
おとうさんとおかあさんより
創くん産まれる1カ月前に書いた
創くんへの手紙
スペシャルな時期のスペシャルな写真集